中国語(普通話)における声調の連読変調(軽声化、半三声、第三声の第二声化)

 漢字一字単独で読む場合や二字以上の場合でも基本的には前回お話しした通りでよいのですが、ある特殊な場合に限って注意の必要なことがあります。上声(三声)には特にご注意下さい。

(以下、執筆中。まだメモ書きのみ。)

上声(三声)+上声(三声) → 陽平(二声)+上声(三声)
上声(三声)+その他 → 半三声+その他

軽声:元の声調が失われたもの。前の漢字の声調に軽く添える感じで発音する。
軽声で読むべきもの:助詞など、一部の文法機能語。一部の接尾語。(大体は常用のもの)一部の単語。
声調が軽くなっているが完全には軽声になっていないもの:里(裡)などの一部の接尾語。
軽声で読んでもよいもの:複合語を構成する一部の単語。ただ、軽声で読むのは北京周辺であり、その他の北方や南方の大多数の地域では軽声で読まないことの方が多い。日本の中国語の教科書は北京的な発音を偏愛する傾向にあり、一般的な発音解説書でも教条的に軽声でなければならないという風に書かれているが、現実軽声で読むことの方が少ない。ちなみに、台湾では文法機能語・接尾語を除き、軽声が存在しない。

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2011年5月26日 | コメント/トラックバック(0) |

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四声~中国語(普通話)の4つの声調

いよいよ本格的に具体的な話に入ります。
声母、韻母、声調といったことについて前回概説しましたが、まずは中国語を大きく特徴付ける声調についてお話しします。

中国語(普通話)の四声

中国語(普通話)には四つの声調があり、併せて四声(しせい)と呼ばれます。声調とは一音節における音の高低です。平らな場合もありますが、上がって下がって上がってといった感じに、屈曲のあるものもあります。

普通話の声調概念図
※Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%A3%B0)より引用。

陰平(第一声)

自分の音域の最高点を最後まで維持します。最後まで気を抜かず、高く平らに伸ばして下さい。ちなみに、最後を軽く落とすと、広東語の陰平(第一声)になります。

陽平(第二声)

やや低めから、急上昇して最高音域に持って行きます。のんびり徐々にではなく、一気に音を低から高まで上げて下さい。

上声(第三声)

単独で発音する時は、やや低めから自分の音域の最低点まで持って行き、最後にやや高めまで挙げます。普通話では、これが唯一屈曲型です。
ただし、語中・文中の時は、後ろに来る漢字の声調が何であるかによって、音調が変わります。これについては、連読変調・変音のところで説明します。

去声(第四声)

音域の最高点から、滝から落っこちるように、最低点まで一気に落としましょう。

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2011年5月11日 | コメント/トラックバック(0) |

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中国語の音節構造~声母・韻母と声調

 前回、中国語の発音は決して難しくないということをお話ししましたが、今回、いよいよ具体的な内容に入ってゆきます。

音節とは

 「柿」という単語は一語ですが、その内部を見ると「か」「き」という二つの音によって構成されていることがわかります。単語を構成する音の塊を音節と呼びます。さらにその音節の内部をみると、それぞれ「k+a」「k+i」といった具合に、2つに分割できることが見て取れます。この最も小さく分割した音の単位を単音とよび、上の例でいえば、「k」に当たるものを子音、「a」「i」にあたるものを母音と言います。
 日本語の場合、音節は原則として子音と母音の結合によって構成されています。/ア//イ//ウ//エ//オ/のように子音がないものもありますが、これは子音がないのではなく、零子音(ゼロ子音)があると解釈します。(/ン//ッ//ー/の話は本題ではないので、ここではしません。ややややこしい話になります。)

中国語は一字一音節

 中国語は、漢字一字一音節です。これは例外がありません。日本においては、例えば中国由来の音読みでも、「日」が「ニチ」と読まれ、「讀(読)」が「ドク」とよまれるなど、二音節のものもありますが、中国語においてはいずれも一音節です。

中国語の音節構造

 中国語の音節構造は、日本語ほどではありませんが、非常に簡単です。英語では、strikeという複雑な発音を一音節(日本読みストライクだと五音節分もある。)の語として一気に読まねばならないのですが(だから英語は日本人には早口に思えます)、中国語は先程申し上げた通り、どの漢字も一字一音節である上、音節の内部構造も英語に比べれば非常に簡単なので、心配ご無用です。
 例えば、先程挙げたstrikeは子音+子音+子音+(二重)母音+子音と5つの音で一音節を構成しているために、一つか二つの音で一音節を構成する日本語を小さい頃から話す日本人にとっては、発音も聞き取りも困難なのですが、中国語の音節構造は、基本的に子音+母音であり、そうでなくても、子音と母音の間にもう一つ短い母音が入ったり、母音の後ろに日本語のンに近い音が入ったりする程度なので、日本語に毛が生えた程度のものです。
 個人的な経験で恐縮ですが、このことを納得して頂くために、お恥ずかしい話をします。英語はもう10年程やっていますが、発音は全くダメです。5つの音を一気に言うのはやはり不慣れですし、前の単語や後の単語と音がつながって省略がおこったり、今でもよくわかりません。帰国子女の多い東大生の中ではダントツ発音悪いです。無限の規則が存在するアクセントの位置はさっぱりわかりませんし、子音・母音の数は膨大で、多少言語学を知っていても、未だにカタカナ発音です。中国語は大学入ってから始めて、まだ2年ほどですが、ネイティブの方に「発音綺麗ですね」とよく言われます。現地に行った時、中国人とずっと思われていて、後で日本人であることを明かしたら、驚かれたことさえあります。
 僕は両親・祖父母・親戚一族全て日本人であり、またいわゆる帰国子女でもありません。外国語のセンスが特別あるわけでもなく、今でこそ、発音綺麗といわれますが、最初は典型的なカタカナ式日本人発音で酷いものでした。しかし、中国語は英語と違って音節構造が比較的簡潔であるため、訓練を重ねることで短期間の間に矯正することができたのです。「中国語は発音が難しい」と巷ではよく言いますが、決してそんなことはありません。難しいと感ずるのは、カタカナ発音で無理やり通そうとしているか、或いはきちんとした訓練そのものをしていないからに他なりません。

声母・韻母

 日本語では音節を子音と母音に分けますが、中国語では「連」(lian)のように間に短い母音が入ったり、後ろに子音(n,ng)が入ったりするので、日本語の子音と母音に分けて、その掛け合わせで五十音図で以て整理すること(日本語では、aiueoとkstnhmyrwの組み合わせでほぼ全ての音節が表わせる)はできません。では、英語のようにほぼ無制限に組み合わさり、ネイティブ・ハーフ・帰国にしかわからないものなのでしょうか。そうではありません。中国語も実は日本語と似たようなものなのです。
 日本語が子音・母音で分けるのと同じように、中国語は声母・韻母で分けます。具体的に言えば、「連」の拼音表記は「lian」ですが、「l」が声母、「ian」が韻母です。「你」(ni)「好」(hao)「開」(kai)「貴」(gui)…の場合も同様に、「n/i」「h/ao」「k/ai」「g/ui」と切ります。「愛」(ai)のような場合は、一見すると声母がないようにみえますが、日本語の場合と同じく、零声母があるとみなし、「零声母/ai」という構造であると考えます。厳密な定義についてはややこしくなるので、お話ししません。要は中国語も日本語も似たようなものであり難しくない、ということがわかれば、それでよいのです。

声調

 これは日本語にないものです。ですから、重要になります。日本語では、ある語を高めの音程で発音しても、低めで発音しても、同じ意味になりますが、中国語では音の高低によって意味が区別されます。すなわち、高めの声でいったものと低めの声でいったものは、中国人にとっては異なる音として認識され、異なった意味をもつことになるのです。しかし、ご安心ください。音の高低のパターンは無限にあるわけではなく、普通話においては陽平(声)、陰平(声)、上声、去声(第一声、第二声、第三声、第四声と巷ではいいますが、学術的にはこのようにいいます)の4種類があるのみです。
 次の図は、普通話の声調を概念図で表したものです。
普通話の声調概念図
※Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%A3%B0)より引用。
5が一番高い音域で、1が一番低い音域です。最も安定して出せる音域(普通に感情を込めず「アー」なり「エー」なりを発した時の音域です。)が3です。詳しいお話は、次回申し上げます。

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2011年5月3日 | コメント/トラックバック(0) |

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